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インターネットコンピュータ(ICP )とは

インターネットコンピュータ(Internet Computer :ICP)は、DFINITY Foundation によって開発されたプロトコルであり、無制限の容量でWeb速度で実行されるブロック チェーンです。
ブロックチェーンの歴史において、ビットコインはデジタルゴールドの地位を得ましまし た。 次に現れたイーサリアムはスマートコントラクトを開発し、DeFiとNFTのユースケー スを開拓。

そして、インターネットコンピューターは3番目のブロックチェーンイノベーションとし て開発され、スマートコントラクトの計算とデータの拡張性、それらをWeb速度で実行 し、データを効率的に処理および保存するブロックチェーンであり、またバックボーンに ある革新的技術として、コンセンサスメカニズム、非対話型分散キー生成"Non- Interactive Distributed Key Generation"(NI-DKG)、ネットワーク・ナーバス・ システム”Network Nervous System”(NNS)、インターネットIDなどを含むいくつ かの新しいテクノロジを含むチェーンキーテクノロジです。

開発者にはこれらを含めてインターネットコンピュータはシステムとアプリの動作に新た な創造を可能にする強力なソフトウェアフレームワークを提供しています。
 (以上、公式ホームページhttps://internetcomputer.org/より)

このICPプロジェクトは2015年に始まり、翌2016年10月DFINITY Foundationとして ドミニク・ウィリアムズ氏(Dominic Williams)によって設立され、2018年までに著名 なVCからの投資を含め1億9500万ドルを調達しました。 2018年には5万人以上の登録参加者に対してICPトークンのエアドロップを実施しまし た。

  2021年5月メインネットを立ち上げ、現在(2021.8.27時点)ICPの価格は59~60ドル 前後で取引され、時価総額は93億2900万ドルを超えています。
 
 CoinMarketCap ランキングでは現在18位ですが、上場直後はいきなり10位にランクイ ンするなど期待の大きい暗号通貨です。 


(出所:DFINITY Foundation公式サイトより)

また、DeFiなどスマートコントラクトが実装できるのでイーサリアムとよく比較されてい ますが技術的な構造は全く異なるもので、どちらかというとファイルコイン(Filecoin) と同様IPFS技術がベースにある構造です。 イーサリアムとファイルコインのいいとこ取りをして、更に機能を追加したというイメー ジです。


では、次にその高機能を可能にするユニークな技術を紹介します。



インターネットコンピュータの特徴「キャニスター(canister)」 

インターネットコンピュータは、キャニスターと呼ばれる特殊なスマートコントラクトを実装してます。
キャニスターは、「WebAssembly」のバイトコードロジックとメモリページをバンドル し、インターネットコンピューター上のアプリは、1つ以上のキャニスターから成り、単独または、複数のキャニスターを組み合わせたアプリケーションを提供することが可能で す。

(出所:DFINITY Foundation公式サイトより)

キャニスターはエンドユーザーに直接Webコンテンツを提供でき、ユーザーはトークン を保持せずにブロックチェーンサービスを経由しインターラクティブに利用できます。 開発者はインターネットコンピューター上に構築する場合、コードを直接実装します。

インターネットコンピュータは、開発者により任意の数のキャニスター(つまり、コード と状態[データなど])をホストできます。 さらに、無制限のオンチェーン容量と同時に それらを実行できます。
これは、拡張性のあるdAppsを作成できることを意味します。

キャニスターは止められず、改ざんされません。 データベース、キャッシュ、ファイア ウォール、CDN、クラウドプロバイダー、VPN、DNS、さらにはユーザー名とパスワー ドについても配慮することなく構築することが可能です。 これらはすべて、インターネットコンピューターがそのニーズをキャニスターとして抽象 化するためです。



ICPのエコシステム

ICPは、インターネットコンピュータのネイティブユーティリティトークンであり、次の 機能で使用されます。
  • ガバナンス: ICPトークン所有者は、ネットワークナーバスシステム(NNS)に ICPをステークして、ガバナンス提案に投票し、投票報酬を獲得するための 「ニューロン」を作成できます。
  • ネットワークトランザクション: ICPトークンはサイクルに変換できます。これは、キャニスターを介してネットワーク上でWebサイトやアプリケーションを実行するために使用されます。

(出所:DFINITY Foundation公式サイトより)

インターネットコンピュータのトークンは一般に流動的であるため、それらは、ガバナン スの目的で使用されるために、所有者側で十分に安定したコミットメントを表すものでは ありません。 責任あるガバナンスに必要な安定性を提供するために、トークンをニューロンに変換でき ます。ニューロンは、最小期間(ロックアップ期間)は交換できないICPトークンの数を 表します。

個人または組織がニューロンにロックアップされたICPトークンを持っている場合、 ニューロンの所有者はガバナンスの問題に投票する権利を持ち、ロックアップされたICP の数とロック期間に比例して投票に対して支払いを受ける権利があります。

インターネットコンピュータは、ニューロンにロックアップされているICPトークンの数 を把握し、ICPトークンアカウントの残高の管理と併せて投票に必要なロジックを提供し ます。



 プロトコル概要

インターネットコンピュータは、世界初のWeb速度のWebサービスパブリックブロック チェーンネットワークを形成したインターネットコンピュータプロトコル(「ICP」)に よって、作成されています。

インターネットコンピュータは、需要に応じて容量を増やすことができます。それは世界中の独立したデータセンターを組み合わせ、ひとまとめにして実行できる特殊なノード マシンとして動作します。他のブロックチェーンと同様、それは止められず、ホストする コードは改ざんできません。


インターネットコンピュータが機能する主要な構成は以下の通りです:

  •  Network Nervous System(NNS): 基幹となるブロックチェーンシステム。
  • ノード: P2P層、コンセンサス層、メッセージルーティング層、および実行環境を備え たサブネットワーク。
  • キャニスター"canister": すべてのキャニスターはWASMコードとメモリで構成されて います。イーサリアムなどの他のチェーンとは異なり、サイクルは各スマートコントラ クトまたはキャニスターに事前に資金が提供されます。
  • ニューロン "Neurons":  Neuronsを使用すると、ユーザーはICPユーティリティトー クンをステークして、ガバナンス提案に投票することができます。ユーザーは、提案に 投票することで報酬を獲得します。また、ICPをアンステークし、サイクルに変換して計 算に電力を供給することもできます。
  • コンセンサス: 公証レイヤー、ブロックチェーンレイヤー、ランダムビーコンレイ ヤー、IDレイヤーと常に4つのレイヤーがあります。
  • サイクル: ネットワーク上でアクションを実行するために必要な計算リソース、一般的 に言う「GAS」に相当。
  • モトコ”Motoko”:  DFINITYFoundationによって作られた開発言語、WebAssembly (Wasm)モジュールコンパイラ。


 ICPトークンの現在値(2021.8.29現在)
 
1ICP:64〜66ドル台で推移 
時価総額:約100億ドル 
総供給量:4億7千257万7千344 ICP 
循環供給量:1億5千690万6千390.95 ICP(33%) 
CoinMarketCap ランキング:18位



2021.8.29現在 4時間足チャート